Art Lab Philia設立に至るまで

 私(=代表)は高校時代から障害を持った方や難民問題に関心があり、社会の中でマイノリティや弱者とされている人々に視線を向けてきました。自分自身で研究をしていく中で、難民の方々を「難民」という鍵括弧でくくられる存在としてではなく、一人の人間として差別や偏見を超えて接っしたり社会にアプローチしたりすることができる方法がないだろうかと模索していました。そんな折に見つけたのが、難民の方による自身の経験をもとに作った演劇作品や、子供たちが自分たちの見たものを絵に描いてそれを展示している展覧会、また自分たちの状況を雑誌のようにして内容からレイアウトまでを自分たちの手で行い発信している事例でした。

 それらの活動を見て、アートや表現することを通して社会に向けて発信することで、政治的なメッセージやニュースなどとは異なり、人々の心に彼らの思いを届けることができるのではないかと思うようになりました。こうした経験を背景に、難民という対象からより幅を広げて、マイノリティの人々や社会の片隅で困難を抱えている人、社会課題に対してアートを通じてアプローチをする活動を行っていきたいと考えるようになりました。アートを通じて創作し表現することにより、何か社会に対してメッセージを発することが出来るのではないか、普段は目を向けることもない人々に視線を向けるきっかけになるのではないかと考えArt Lab Philia設立に至りました。

 Art Lab Philiaは、アートを通じて様々な実験を行い、すべての人が生きやすい社会を創出していくことを目標に掲げ活動していきます。